Perfume パフューム ぱふゅーむ テクノポップ

スタートレインを聴く

あーちゃんはPerfumeのことを書いた詞だということでレコーディング前に歌詞をもらって読んだとき涙が出てきたと言っています。片道キップを求めていたのは中田ヤスタカ氏も同じだしMIKIKO先生も同じだし関さんも同じだし、Perfumeに関わるひとすべてにいえることです。今では世界ツアーを企画できるほどにすごい人になったPerfumeですがポリリズムが世に出る前は常に崖っぷちのPerfumeでした。

 

がけっぷちは何もPerfumeだけではなくてPerfumeに関わっている多くの人が夢は大きいけれど実績のない駆け出しのアーティスト集団でした。だから今までにないものに挑戦してきてのだし常に最新の世界を展開できたと思います。しかしPerfumeのチームは趣味の集団ではなくて商業ベースで利益を出し続けなくてはならないプロの集団です。時代にマッチしていたと言ってしまうには短絡すぎます。

 

ヤスタカ氏にしてもポリリズムを打ち出すためには押すべきところは主張して認めてもらう一方で、ロングバージョン、ショートバージョン、ポリループがないバージョン等々いかなる要望にも対応してポリリズムがメディアに乗れるようにしています。好きなものを作ってそれで良しとする芸術家ではなくて、ニーズに応えながら自分の主張を認めさせていくタフガイです。そしてPerfumeチーム自体がタフガイな集団です。

 

Perfumeの3人が上京する中学3年の時には歌、ダンスに関する修練がすでに1万時間に達していたと言われています。それでいてそこからが彼女たちのスタートラインでした。世界ツアーをする今でも常にスタートラインです

 

その先の先へ

Perfumeの3人はポリリズムがヒットして次なる目標を全国ツアー、その先に武道館でのライブを言葉にしていました。それが普通の感覚ですがヤスタカ氏はそうではなかったようです。

 

ポリリズムがヒットしてアイドルをプロデュースする際のひとつのタブーを乗り越えたことで第一段階の完成を見たとしたのです。次なる目標は世界。Perfumeのヒットが一発屋として終わるかもしれないという危惧は微塵もなかったのでしょうか?凡人の感覚からするとぶっ飛んでます。これがクリエーターとしての先の先を見るという感覚なのでしょうか。

 

その後の楽曲が世界進出を想定したものに変化しているのかどうかは分かりません。ヤスタカ氏の曲は常に新鮮でチャレンジに溢れています。それでいて奇をてらうものではなくあくまでアイドル3人の表現方法として若者のニーズにも十分に応えています。

 

日本でヒットしてなんぼです。その先に世界があるだけです。Perfumeは日本語を大切にしています。言霊を信じています。世界に出て無理に英語の歌詞にこだわらず日本語の響きの美しさで勝負する意識でいると思うのです。3回の世界ツアーではそのためだけの曲は作らず日本でヒットしている曲&ダンスパフォーマンスを披露してきたわけです。それで十分だったわけです。

 

Perfumeの3人は階段を一歩一歩登るようにしてステップアップしてきたと思っているかもしれませんが、少なくともヤスタカ氏はその先の先を見つめていたわけです。