Perfume パフューム ぱふゅーむ テクノポップ

ドミノの最初の1枚

2014年は、Perfumeのメジャーデビュー10周年でした。

 

毎年何百組もデビューしているのですが、10周年を迎えることができる歌手・グループは稀有です。デビューはするものの数曲も出さないうちに、レコード会社から契約打ち切りと宣告され方が圧倒的に多いのです。

 

Perfumeはテクノポップというジャンルで特色を打ち出すものの、メジャーデビュー後も爆発的な売れ行きはなく、地味な活動を続けているうちに、すわ解散かとまで思われるような状況になりつつありました。

 

メジャーデビューの記念に3枚CDを出して、アルバム「Perfume〜Complete Best〜」をメジャーデビューの想い出にして、レコード会社のおとなたちはそう思っていたでしょう。
1.アイドルが好き(インディーズの頃からのファン)
2.Perfumeのやっている音楽(中田ヤスタカ)が好き
のファンで支持されていたPerfumeですが、もうひとつ忘れてならないのは、この時期の秋葉原のファンでしょう。テクノ=アキバの連想、つくばエクスプレス=リニアモーターガールつながりで、秋葉原に活動拠点を絞っていました。今でこそAKB48のイメージが強烈な秋葉原ですが、それだけではないアキバがPerfumeを支えていたはずです。

 

本当はCD3枚とアルバム1枚で終わるはずだったのかもしれません。しかし、ファンの地道なCDの買い支えが、さらにもう1枚のCDのレコーディングに繋がりました。

 

「チョコレイト ディスコ」は、中性的な近未来イメージからおもいっきり女の子の世界に切り替わりました。色彩も黒と白の世界から、メロンソーダとチョコレートパフェの世界になりました。レーザービームで彩られた華やかで可愛い世界です。

 

この1枚が、 木村カエラさん → 公共広告機構&NHK → ポリリズム → GAME → 武道館 → ・・・そして世界へと続くドミノの最初の1枚となりました。

 

この1枚にたどり着くためにPerfumeは7年間ファンに支えられてきました。