創世期
Perfumeが結成されたのがいつなのか、本人たちもあやふやな記憶しかないし周囲もよく覚えていない、という不思議なユニットです。広島のアクターズスクールで定期的に行われる発表会に向けて短期的に結成されるグループのひとつだったのです。それでも、離合集散を繰り返す他のグループと比べると格段に長命なグループになりました。
スクールに入学してぱふゅーむが結成されるまでに1回だけあーちゃんとかしゆかは別のグループにいました。それを経て、その次の発表会に向けてグループを結成したとき、あーちゃん(西脇絢香)とかしゆか(樫乃有香)とかわゆか(河島佑香)の3人の名前に香の文字がはいっていたので英語の香水を意味するぱふゅーむをグループ名にしました。
かわゆかがスクールを辞めることになり、ぱふゅーむの最初の解散の危機を迎えました。というか、
@ 残ったあーちゃんとかしゆかでぱふゅーむを続ける、という選択肢もあったはずだし
A 残ったあーちゃんとかしゆかで別のユニット名のグループを結成する、ということもできたはずです。
発表会用のグループなのですから、こだわる必要がなかったのですから。人数も3人に限定されていたわけではないはずです。
しかし、いちど結成されたぱふゅーむというユニットと人数にこだわりました。それは名前に香の字をもたないのっち(大本彩乃)を誘ったからです。しかもこだわりはそこだけではなく、身長と血液型にもこだわっています。
定説では、かわゆかが抜けたあとのっちを誘ったことになっていますが、実はのっちを誘う前に別のひとりに声をかけているという事実があったことをあーちゃんが言っておりました。誰も知らなかった驚愕の新真実。ま、断られたそうです。そうですね、のっちは遅刻の常習犯でしたから、難ありと見られていたのでしょう。
結局、売れないインディーズ時代とメジャーデビューの初期の苦しい時期に、ひとりも抜けることなくPerfumeとして頑張り続けることになるのですから、選択肢は正しかったといるでしょう。非常にゆるい結び付きで始まったPerfumeですが、3人で頑張れば頑張るほどどんどん絆が強くなっていったのだと思います。苦しい時代を共有しているからこそ、だと思うのです。デビューしてトントン拍子で売れるのもいいですが、最先端を行っているテクノバリバリのカッコいいユニットが、苦節何年という浪花節を経験しているといのも魅力を感じる要素のひとつなのかもしれません。
創世期があいまいもこ(曖昧模糊)としているほうが伝説になる!? ホンマでっか??