Perfume パフューム ぱふゅーむ テクノポップ

箸休め

「Perfumeといいます。名前だけでも覚えて帰ってくださいね」「箸休めとして私たちの曲を聴いてください」Perfumeはその活動の初期には自分たちのことをこのようにアピールしていました。まだ持ち歌(曲)の数も少なく知名度も決定的に低い時代にどのようにしてPerfumeの名前と曲を覚えてもらいCDを購入してもらうか一生懸命に考えてそして実行していた頃です。

 

そのような不遇の時代を知らない私は、いきなり武道館や東京ドームでのライブDVDを観たのです。5万人がPerfumeの楽曲にシンクロして乗りまくっている映像は圧巻です。今では、毎日毎日Perfumeの曲に浸っています。たまにビートルズとかマイケルジャクソンの名曲を箸休めに聴いている次第です。

 

ビートルズもマイケルジャクソンも何度聴いても名曲です。それを箸休めにしてしまう私もいかがなものかと思うのですが、テクノサウンドがしっくりくるのでいたしかたないのです。YMOに魅せられてドキドキした気持ちを今でも心の中でリフレインしています。YMOからPerfumeまでだいぶ時間がありますが、つねに新鮮な気持ちになります。

 

テクノサウンドの楽曲を作っているのは中田ヤスタカ氏なのですからテクノに魅せられるのであれば、中田ヤスタカ氏のCAPSULEの曲にもっともっと惹かれるのかと思うのですが、どうにもPerfumeの楽曲がしっくりくるのです。Perfumeの3人の声やキャラに見合った楽曲が私の耳に馴染む性質を持っているのかもしれません。

アルバム

2年半振りにアルバムが出ます。「COSMIC EXPLORER」、STAR TRAINやTOKIMEKI LIGHTSが収録されているし、Cosmic Explorerという曲も収録されています。宇宙を連想させるアルバムです。ヤスタカ氏が中学3年生のあーちゃん、かしゆか、のっちを前に宇宙エレベーターの話をした、というエピソードを思い出します。

 

@Perfume?Complete Best?、AFan Service ?Prima?、BGAME、C凵ADJPN、EPerfume Global Compilation “LOVE THE WORLD”、FLEVEL3、そして8枚目のアルバムなのですね。

 

3枚のシングルと1枚のアルバムを出して、良い思い出にして解散・・・というレコード会社のお偉いさんの見込みは残念ながら外れてしまいました。ライブ会場を満員にして、海外ツアーを盛り上げて、音楽関係者や芸能人にも多くのファンをもっているPerfumeは、それでいて謙虚で、おくゆかしいのです。

 

それは長い下積みの期間があったからだというひとがいます。たしかにそうなのですが、下積みが長いのはなにもPerfumeだけの専売特許ではありません。多くのひとたちはいろいろな形で下積みは経験しています。なかにはいじけてしまうひともいるでしょう、くじけてしまう人もいるでしょう。Perfumeはそうではなかった。真っ直ぐに、素直に、明るく伸びてきたということが奇跡的なのです。亀田氏は彼女たちの知性がそうさせたと評論しています。

 

単に頭が良い、というのではなく、目の前で起こっている現象をどのように捉えることができるのか、ということが「知性」だと思うのです。彼女たちは、たぶん、相乗効果か相互作用か、3人の関係性で常に前向きに物事を捉えていったのだと思います。「3人」ということが重要な意味を持つような気がするのです。