Perfume パフューム ぱふゅーむ テクノポップ

3人でいることの意味

音楽で活躍するするグループの結成の時期によって、そのグループが活動する時間というのは決まってくるのだろうか。
メンバーの入れ替えを行ってグループ自体は長続きすることもあるのだろうか?
解散したあと、元メンバーは音楽の世界で活動をつづけて行けているのだろうか。

 

長年に渡って活躍している音楽グループとしてすっと思い浮かぶのは、サザンオールスターズです。デビューの頃は変わった歌い方で一発屋だろうとしか思わなかったのですが、デビュー以来、常に第一線で活躍してきました。サザンオールスターズの名前は知らないものはいないほどになっています。それでも、メンバーの入れ替えや脱退を経験しています。

 

Perfumeは、極初期にメンバーが変わりましたが、それ以降はず〜とおんなじ3人です。ブレイクしたのが大学1年の夏、8年近い年数を売れないインディーズアイドルで過ごしてきた3人は、Perfumeでやってて大丈夫なんだろうかという疑いや、辞めたいという気持ちにならなかったんだろうか、と思ってしまいます。

 

頑張りの中に、心のなかの不安や焦りをふっと見せた瞬間があります。Bee-Hiveカメラの前で見せたあーちゃんとかしゆかの涙、のっちのつぶやき、高校生の青春まっただ中の不安。それでもだれも辞めようといわなかった3人です。ブレイク後のとあるインタビューで、「やめたいと思ったことはありますか」という質問に、あーちゃんとかしゆかは「ありました」と答えています。(のっちは「えっ」とという顔をしていました)。どうしてやめなかったのかという再質問に、かしゆかが「3人でいたから、3人でいたから続けられた」と目をうるうるさせながら答えています。

 

3人でいるということが、それほど重要なのでしょうか。Perfume(ぱふゅ〜む)の結成は小学校高学年です。中学3年に進級するときに3人で東京に上京しました。インディーズデビュー後の野外ステージやストリートパフォーマンスで、少ない観客をいかに振り向かせてファンにするか、3人で考えて3人で実行してきました。この苦労が結束を強めたと言えるのでしょうか。でも、これはデビューするグループだったらみんな通過してきた苦労ですよね。3人でいることの意味とは、Perfumeにとってどんな意味があったのでしょうか。

 

広島アクターズスクール1期生というプライドと意地、そして。ほかの二人を見捨てておめおめと逃げたくはないという気持ち。もしかして、Perfumeが2人のユニットだったら、ここまで持ちこたえていただろうか、という問いに対する答えが、3人でいる意味の回答になるかもしれません。