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未来3部作

リニアモーターガールは、コンピューターシティとエレクトロワールドとはやや異質な印象を持っていました。それでも、メジャーデビュー時の近未来3部作で、作詞、作曲とも中田ヤスタカ氏によるものと思い込んでいました。

 

Perfume研究1〜7を読んでいたとき、コンピューターシティからヤスタカ氏による作詞というくだりに出会い、「??」と思い、改めて調べてみると、リニアモーターガールの作詞は木の子氏になっていました。違和感はここにあったのでしょうか?。

 

インディーズ時代の木の子氏の作る歌詞はアイドルにしては暗い部分を持っていて、相応の年代に受けようとするのは難しい内容になっています。ある程度、年齢を重ねた人間が聞いてようやく歌詞の持つメッセージが伝わってくる気がします。

 

一方コンピューターシティ以降はメッセージが年齢に関係なくストレートに伝わってきます。

 

ところが、リニアモーターガールからは、メッセージが伝わってこないのです。これは、ヤスタカ氏の初めての作詞であるがためと思い込んでいました。でも、そうではなかったようです。

 

木の子氏は、身近なテーマを歌詞にすることは得意でも、近未来の仮想世界を歌詞にすることは不得意だったのではないのかと想像します。

 

ヤスタカ氏は中学生のあーちゃんやかしゆか、のっちに向かっていきなり宇宙エレベーターの話をしてしまうほどに空想科学への興味と豊富な知識をもっていました。それだけではなく、女の子3人のユニットが歌うに最適なメロディーと歌詞を提供しました。

 

Perfume研究によれば、木の子氏は自分の想いを歌詞にしたましが、ヤスタカ氏はあーちゃん、かしゆか、のっちの想いを歌詞にしたのです。

 

リニアモーターガールは記念すべきメジャーデビュー曲であるにも関わらず、歌詞は木の子氏的ではなく、当然ヤスタカ氏でもない作品になっています。それが異質に感じた原因なのかもしれません。

 

(参考:Perfume研究 http://morinaga1958.blog.fc2.com/blog-entry-55.html )