Perfume パフューム ぱふゅーむ テクノポップ

Perfumeは黒髪にこだわる

Perfumeの掟・・・あーちゃんによれば、「黒髪、美白、前向き、夢追い人、アイドル」とのこと。ほんとうに3人の黒髪は綺麗です。染めない、黒髪にこだわる、これが信条なのかもしれません。

 

でも・・・部分的に青色に染めたMVがあります。メジャー2曲目のMVでは3人とも髪の一部を青色にしています。このころは、テクノ的なイメージ作りをしている頃でしたから、いろいろ試していたのでしょう。

 

1作目のガチガチの未来をイメージした衣装から柔らかな衣装になっているので、未来的な要素をどこかで出す必要があったのかもしれません。計算しつくされたアンドロイド的な世界観の中に「愛してる」という歌詞を浮き立たせるための計算した青色なのかも。「初めて」好きになった楽曲だと、当時高校生だったPerfumeが学校にポスターを貼って、心の底からみんなに聞いて欲しいと思った初めての曲だと言っておりました。

 

ピコピコとテレビゲームのような音楽と、高校生の乙女の心の中にしっくり入ってこない歌詞と、自分たちが目指している歌とは違和感を感じながらの活動は、プロだから、とはいいながらも迷いが生じていたとしてもおかしくはないと思います。そしてようやく、自分たちの歌う曲が心の底から好きなったときがやってきた幸せ、よかったですね、と思わず声を掛けたくなるような瞬間です。

 

ヤスタカ氏の曲には、ヤスタカ氏の歌詞しか合わなかったのでしょうか。きのこ氏の世界観とヤスタカ氏の世界観がうまく融合しなかったのは残念でなりません。

 

ストレートのかしゆか、ボブののっち、と比較的早い時期に髪型が固定した2人に比べてあーちゃんの髪型はなかなか固定されませんでした。今はポニーテールですが、ストレートの時期もありましたし、それ以前はパーマをかけていました。外見でグループの印象をアピールしようとして様々なことを試みています。

 

今では、衣装は3人とも同じものを着用していますが、初期の頃は、あーちゃん:ワンピース、かしゆか:ミニスカート、のっち:短パン、というスタイルで、柄もばらばらでした。個性を衣装の違いで押し出そうとしたのかもしれません。かしゆかとのっちは、この路線を極限まで推し進めてきましたが、あーちゃんはワンピースから、かしゆかほどではないのですが同じ路線に切り替えています。

 

今では、お揃いを着用しても、それぞれの個性が鮮やかに表現されています。

Perfumeはライブにこだわる

Perfumeは黒髪にこだわっていますが、それ以上にライブにこだわっているといっても過言ではありません。

 

事務所の強力なバックアップのもとにテレビなどの映像に積極的に登場して知名度を上げていくということがなかったPerfumeは、ライブによる地道な活動しかできなかった、というところが本当のところでしょうが、それはそれとして、知名度がなかった時代、いかに記憶に残してもらうか、いかにリピータさんになってもらうかに腐心した努力が、歌、ダンスのみでない、ハンパないライブを形成していくことになったのでしょう。

 

こじんまりした会場から、5万人の大会場まで、異常に盛り上げるPerfumeの底力はスタッフさんの強力なバックアップがあってのことといっても、本人たちに実力がなければ続きません。

 

PerfumeはSPEEDにあこがれてアクターズスクールに入学した3人の小学生で自発的に結成されたのは、よく知られていますが、今ではグループの人気はいざ知らず、活動年数はSPEEDを超えています。まぁ、比較しても意味のないことですが。彼女たちの心の中ではSPEEDは絶対的存在です。

 

あこがれのSPEEDとコラボする映像を見ましたが、SPEEDとPerfumeのダンス&ミュージックはグッとくるものがあります。